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約40年前、世界各地で突然観測されるようになった死の放射線『KA線』。
ありとあらゆる地域で普遍的に観測される発生原因不明のそれは、まさに世界が患った『不治の病』だった。
徐々に住まう場所を奪いゆくそれを打ち消すために、たったひとつ必要なもの。
それは生きた人間を糧とする『弾丸』しかなかった――。

政府から届くたった一枚の紙切れで、人生が容易く終わってしまう。
どれほど昨日を積み重ねても、どれほど明日を望んでも、日々削れ、朽ちて、いつ消えるかもわからない今日を生きなければならない。
普通の女子高生ふたりが直面するのは、そんな絶望まみれの『当たり前』と『日常』。

生きたくないけど、死にたくもない。のんべんだらり、うらうらとっぺん。死にたくないから生きてるだけって、なにが悪いの?
厨二病患者・いっちゃん、真面目系クズ・ゾゾエ。たとえ世界が滅んでも、思春期は続いていく。

終わりそうで、ギリギリまだ終わってない。
だからきっと、さよならを言うために。
これはそんなふたりが織りなす、青春ディストピア。



初版:2016年4月